みなさんは「ネガティブ情報」というのをご存知でしょうか。
ネガティブというのは「否定的」という意味の英語ですが、行政用語で「ネガティブ情報」というと、「過去の処分歴など事業者によって有利に働かない情報」を指します。
国土交通省の場合、下記のような事業者について「ネガティブ情報」を公表しています。
●国土交通省の「ネガティブ情報」の対象事業者
建設業者(行政処分)
建設業者(指名停止)
測量業者
建設コンサルタント
地質調査業者
補償コンサルタント
宅地建物取引業者
マンション管理業者
不動産鑑定士・不動産鑑定業者
登録住宅性能評価機関
指定確認検査機関
建築基準適合判定資格者
一級建築士
鉄道事業者
バス事業者
自動車製作者等【道路運送車両法関係】
船舶運航事業者
航空運送事業者
第一種旅行業者
この中に、「マンション管理業者」も入っています。
「マンション管理の適正化の推進に関する法律」に基づき、マンション管理業者は国(国土交通省)への登録が義務付けており、同法に違反した場合には罰則規定もあるからです。
マンション管理業者の「ネガティブ情報」を調べるには、国土交通省および地方支分部局のホームページに点在する「ネガティブ情報」を一元的に集約したポータルサイトにアクセスしてみましょう。
●「国土交通省ネガティブ情報等検索サイト」
http://www.mlit.go.jp/nega-inf/
ここでは、事業者の名称を入力するだけで、過去3年分のマンション管理業者の処分歴一覧を簡単に検索できます。
大手マンション管理会社の例をひとつあげておきます。
2017年3月10日
住友不動産建物サービス株式会社(法人番号:4011101010742)
処分理由
同社の元フロント社員が担当していた管理組合において管理組合財産を着服することにより、管理組合の財産に損害を与えた。
このことは、法第81条第1号の規定に違反する。
みなさんのマンション管理を任せている会社はどうなのか、一度調べてみるといいと思います。 |