現在は「全部委託方式」が主流になっているとはいえ、管理会社に丸投げしておけば大丈夫というわけではありません。
そもそも、管理会社は新築時に売主の不動産会社がセットしており、管理組合が自分たちで選んだものではありません。
しかも、管理組合の役員は1〜2年任期でどんどん交替し、マンション管理に必要な建築、設備、法律、財務などの専門知識についても素人です。
しかも、管理会社は管理組合の “懐具合”をすべて把握しています。そのためチェックが働かず、コストを含め管理会社の言うがままになっていることがあります。
信頼できる管理会社を見分けるポイントをひとつだけ挙げておきましょう。フロントマンと呼ばれる業務担当者一人がどれくらいのマンションを担当しているかです。
一人当たりの担当があまり多いと、ひとつずつのマンションに労力や時間があまり割けません。ぜひ一度、確認してみることをお勧めします。
なお、同じ管理会社でもフロントマンや管理員のレベルにはかなり差があります。うるさ型の管理組合にはレベルの高いフロントマンや管理員を配置し、物言わぬ従順な管理組合には補欠クラスを回しがちです。
しかも、これは大手で有名な管理会社かどうかとは関係ありません。超大手でも驚くほどレベルの低いフロントマンや管理員もいることはよく覚えておきましょう。
図表 管理会社のタイプと傾向 |