そのマイナス面をカバーするためには、引継ぎをうまく行わなければなりません。
先ほど紹介したように、多くの管理組合では、毎年役員が全員交代します。通常総会で新しい役員が承認されると、その後1〜2ヵ月かけて引継ぎが行われるのですが、これがスムーズにいかないと、たちまち管理組合の運営に支障をきたします。
管理の質が低下する第一歩は、不十分な引継ぎにあるといっても過言ではありません。
引継ぎにあたってはまず、鍵、通帳、印鑑、書類などをきちんと受け渡しすることです。
これには、あらかじめ何があるのか、目録を作成しておくべきです。 また、預金通帳や保険などの証券がないといったことになると大変です。
受け渡しの際に監事が立ち会うなど慎重に行うことも検討したほうがいいでしょう。 |