不具合などが明らかになると建物の価値が下がるといった意見も聞きますが、全く逆です。
アフターサービスの期間を過ぎると補修が有料になってしまうことがありますし、将来の大規模修繕の時期が早まったり、大規模修繕の費用がアップしたりするかもしれません。
アフターサービスの期間中に不具合などをチェックし、建物や設備をきちんとした状態にしておくことが、マンションの資産価値を維持することにつながるのです。
では、管理組合としてどのようにアフターサービスの点検をしたらいいのでしょうか。
当社では、管理会社以外の外部の専門家に依頼することをお勧めします。
そもそも、建物や設備をチェックするには、専門的な知識と装置が不可欠です。管理組合の役員などが自ら行うには限界があります。かといって、管理会社に任せるのもやめたほうがいいと思います。
確かに、管理会社なら無料でアフター点検をやってくれたり、そのマンションの情報に通じていたりということがあるかもしれません。
しかし、管理会社の立場は管理組合の利益と実質上、相反することが少なくありません。
考えれば簡単なことです。ほとんどの管理会社は、アフターサービスの責任を負うデベロッパーの系列か、ないしはデベロッパーから仕事をもらった立場です。
デベロッパーに不利になるような行動はとりにくいでしょう。 中には、明らかな不具合が見つかっても、管理会社がもみ消そうとするケースがあります。
|