今回のケースで問題の発端となったのは、2つの棟の接合部で、廊下の手すりの高さに差があることに住民の方が気付いたことです。
建築物の隠れた瑕疵は、表からはなかなか発見することが難しいのですが、こうした何気ない「小さな不具合」が重要なシグナルになっていることがあります。
建物の外壁のひび割れ、外壁タイルの浮き、玄関ドアの開閉の異常、室内の壁クロスの断裂、敷地内通路の陥没など、普段から注意しておくことが大事です。
もちろん、中には簡単に直すことができたり、あまり心配する必要のない不具合もあるでしょう。売主や施工会社は、よく調べもせずに「東日本大震災の影響です」というケースも少なくありません。
しかし、調べてみて大したことがなければそれでいいのです。安易に見過ごしたり、放っておくことが問題なのです。 |