マンション管理で一番の問題は、所有者の「無関心」
先日、NHKのディレクターが来社されました。今後、分譲マンションの管理の問題について取り上げていきたいので、事前取材としていろいろ話を聞かせてほしいということでした。
実はいまから20年ほど前、NHKの早朝情報番組『おはよう日本』で、当社を紹介してもらったことがあります。
当時はまだ、分譲マンションの区分所有者(管理組合)の立場に立ったコンサルタントなど皆無、マンション管理士の資格もなかった時代です。
そんな中で当社の理念や取り組みに対する反響は大きく、多くの問い合わせをいただきました。
そんな思い出も織り交ぜながら、当社の業務内容や最近の相談の傾向などお話ししました。
ディレクターの関心は、老朽化マンション、大地震や水害などの災害対応、急増するタワーマンション、欠陥マンション、大規模修繕工事、管理費や修繕積立金の値上げなど幅広く、いろいろ意見交換する中で、「分譲マンションの管理における一番の問題って何だろう?」ということになりました。
分譲マンションの管理を巡っては、ソフト、ハード様々な問題がありますが、結局、一番問題なのは所有者の「無関心」ではないでしょうか。
問題があっても、打つ手はいろいろあります。
そして、対応が早ければ早いほど、デメリットは小さくて済みます。
しかし、所有者の多くが無関心なマンションでは、問題の存在そのものが気づかれないまま、放置されています。
その結果、気がついた時には相当、深刻な状態になっているマンションをこれまで、いろいろ見てきました。
ごく少数でも問題に気がついた人が声を上げ、まわりの人を巻き込み、時には外部の専門的な第三者のサポートを受けながら、できるところから対応していく。
問題に気づく人が少しずつ増え、その数が一定の割合を超えると、解決への取り組みが一気に進み始めます。
管理組合全体が「無関心」から抜け出すためのお手伝いを、私たちはこれからも続けていきます。